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主人公である花巻みことは、幼い頃から母がいなく、父と子の男だけの2人で生活をしていました。

しかし、みことが9歳の頃、父は再婚をします。その結果、みことには母と3人の兄弟ができました。

家庭環境は良好でしたが、父は再婚後、心臓の病気ですぐに亡くなってしまいます。

父の再婚相手の母は、職業がフリーのカメラマンであったために忙しく、家を空けることが多くありました。

それでも、みことは3人の兄弟と共に家庭を守り、成長をしていきます。

月日は経ち、みことと兄弟たちも成長をし、それぞれの人生を歩んでいきます。

兄である廉(れん)は警備員に、姉の沙羅(さら)は画家に、弟の藍(あい)は高校生になり、日々を送っています。

みことは沙羅の描く絵が好きでした。

そして、それがそのうち沙羅のことを家族としてではなく、姉としてではなく、恋愛対象として沙羅を好きになっていきました。

みことの職業は救急救命士です。

みことは救急救命士になってから、自分にはある特殊能力があることを知りました。

それは手を重ねた人の最期を知ることができるというものでした。

そしてその最期は、救急救命士としてどんな手を尽くそうとも、必ず現実になって抗えないものでした。

決意を持って救急救命士になったものはいいものの、目の前にいる人の最期がわかって、それはもう変えることができない。

こんな特殊能力を持っていても、自分には誰も救うことができない…。

みことは自分は責めながら毎日の慌ただしい業務をこなしていました。

みことが救急救命士になったのも、沙羅がきっかけでした。

父が再婚後にすぐに亡くなったのは、心筋梗塞が原因でした。

父が倒れているのを見つけて、救急車が来るまでみことは何もできませんでした。

あの時、自分に知識や力があって、何かすることができたら、もしかしたら父は亡くならずに済んだかもしれない。

そのような思いに幼い頃のみことは悩まされていました。

沙羅は、みことに自分の追い込むのは良くないと言い放ち、続けてみことにこう投げかけました。

「もしそう思って仕方なく思うんだったら、これからたくさんの人を助けてあげたらいいよ!」

この言葉を受けて、みことは自分の手でたくさんの人を救うために救急救命士になることを決意したのでした。

ある日、沙羅は26歳の誕生日を迎えます。

みことは、毎年沙羅の誕生日には、沙羅が好きな花であるマリーゴールドの花束をプレゼントしていました。

いつものようにみことは沙羅にマリーゴールドの花束をプレゼントすると、沙羅は

「シワシワのおばあさんになっても毎年ちょうだいね」

と喜びました。

しかし、みことは自分の特殊能力によって知っていました。

沙羅が後1年しか生きられないことを。

また別の日、みことは沙羅と父のお墓参りへと出かけました。

途中、おばさんにみことと沙羅は夫婦と間違えられ、みことは恥ずかしながらもなんだが嬉しい気持ちがしました。

お墓には廉と藍もすでに到着していました。

廉は長男として、責任感の強い人になっていました。

藍はそんな廉に連れて来られたのですが、父が亡くなった時藍は幼かったので、父の記憶がほとんどなくすぐに帰ってしまいました。

お墓参りをしながら沙羅は言いました。

「若夫婦と言われたね!そういう風に見えるんだね。でも二人とも結婚しなかったら一緒のお墓に入れるね!」

みことは言いました。

「僕だけはずっとそばにいるよ。」

そして、続けてみことは父に手を合わせながら、心から神様に祈ります。

「生涯何一つ祈らないと誓うから、どうか沙羅を助けてください。」

こうして、みことと沙羅の二人の気持ちはより一層強く近づいていきます。

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