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主演の藤原竜也さんと監督の蜷川実花さんとが初のタッグを組んだ作品としても注目を集める今作には、2人の大きな共通点である演出家・蜷川幸雄さんも登場しているのだとか!

今回は、そんな映画「Diner ダイナー」に出演する蜷川幸雄さんの役どころをご紹介するとともに、出演に至った真意などを考察していこうと思います!

写真の中のボスは誰?

まずは、蜷川幸雄さんが演じているキャラクターの役どころをご紹介していきます。

蜷川幸雄さんが演じているのは、今作に数多く登場する殺し屋たちを束ねていたマフィアのボス・デルモニコです。

生きている実感や喜びを感じられず、“死”以外の拠り所がない故に寿命の短い殺し屋たちを、少しでも長生きさせる・長保ちさせるための場所として、主人公・ボンベロの働く食堂・キャンティーンを創設した人物でもあります。

 

また、デルモニコは物語の始まりからすでに故人となっており、“先代のボス”という形で登場するキャラクターです。実質的なボスの座も、甥っ子・コフィに譲られています。

しかし、デルモニコが育ててきた孤児でもあるマフィアの幹部たちは、彼の死を暗殺ではないかと疑り合っており、この疑惑が物語を締めくくる殺し合いゲームのきっかけにもなる…とのことなので、デルモニコの役どころはかなり重要であると言えるでしょう。

 

故人として登場するキャラクターですので、原作でも出演シーンはほとんどありません。

実写では、先代のボスとして披露される写真に蜷川さんが登場しているとのことなので、見逃さないようにチェックしてもらいたいですね!

 

映画「ダイナー」キャスト一覧

ダイナーに蜷川幸雄が出演した理由を考察

続いて、今作になぜ蜷川幸雄さんを出演させたのか、その真意を考察していきます。

1番に考えられるのは、出演を務める藤原竜也さんと蜷川幸雄さんとの関係性を、ボンベロとデルモニコに重ねている、ということです。

 

藤原さんを俳優として見出したのが、舞台「身毒丸」の演出家であった蜷川さんであり、これまでに数多くの舞台でタッグを組んできた2人であることは広く知られていますよね。

藤原さん自身も「(蜷川さんは)僕を見つけて育ててくれた人。これからもずっと感謝していかなければいけない人。」と語る、強い関係性を持つお2人なんです。

 

ボンベロとデルモニコもそんな強い関係性を持つ2人であるため、それに重ねた“メタフィクション”として、蜷川さんをデルモニコ役に抜擢した、というのが今回の考察です!

作中でも、⦅彼が俺を見つけてくれた⦆⦅育ててくれたのはボス⦆というニュアンスのボンベロのセリフがあるようですしね。

 

そしてなによりもポイントなのが、今作の監督を、蜷川幸雄さんを父に持ち、そのイズムを引き継ぐ蜷川実花さんが務めているという点です!

原作者である平山さんも、「蜷川幸雄さんの愛娘・愛弟子の真剣勝負の舞台に本作が選ばれた」とのコメントの残している通り、原作側も実写側も“このタッグならば!”という気持ちで映画化に至ったのが、今作「Diner ダイナー」なのではないでしょうか!

 

蜷川幸雄さんをキャスティングした理由は、娘で監督の実花さんがこのように説明していました。

「デルモニコのキャスティングを考える時、その光景がふと浮かんできて、この役は幸雄さんしかないだろうと思いました」と幸雄さんの抜てき理由を説明。

続けて「実際に提案したのは、藤原さんのキャスティングもすでに決まった後だったので、蜷川幸雄さん&藤原竜也さんの師弟関係ももちろん加味してのことです」とふたりの関係も意識した。さらに、劇中には『俺を育ててくれたのはデルモニコです』というせりふが。これに対しては「元々は割愛した別のキャラクターのせりふだったのを、台本を整理する過程でボンベロに変更しました。蜷川幸雄さんの配役により、観客にとっても藤原さんにとっても、虚実入り混じった感情が付加されたと思います」

 

やはり、藤原竜也さんとの師弟関係を意識して作られていたんですね。

ちなみに動いているシーンのデルモニコは井出らっきょさんが演じられています。

まとめ

今回は、実写映画「Diner ダイナー」に出演している蜷川幸雄さんの役どころや、蜷川実花監督が彼を出演させたその真意などに迫ってみました!

原作とは関わりのない演出なのですが、蜷川幸雄さんと主演・藤原竜也さんとの長年の関係を重ねたような今回の配役は、蜷川幸雄さんを父に持つ蜷川実花監督だからこそ出来たものであり、実写にも原作にもリスペクトの払われたものなのだと思います。

そんな経緯を踏まえた上で観る今作は、より一層面白い作品となりそうですね!